里山と里海のコラボ

鹿野山の里山整備には、多種多様な団体さんが集まっています。

 

白鳥神社で行われた、今年初頭の安全祈願祭では、約15団体、代表者を中心に36名ほどが集まりました。

 

なので、安全祈願祭の時だけお見かけしたことしか無い方や、見かけたことの無い方に山でお会いすることもあります。

 

その中で、海苔の養殖に関わっている、もしくは知人が関わっている、など、人聞きなので詳しいことは分かりませんが、とにかく海苔関係に繋がっている方がいらっしゃいまして、養殖用の網が大量に鹿野山に届いていました。

 

これを、自然学校でも使わせてもらっているフィールドに、イノシシなどの野生動物の侵入防止に設置するそうです。

 

私は、写真左上の竹林整備区画しか、里山整備には関わっていませんが、冒頭の各種団体が関わっている区画やエリアがそれぞれあり、それらをまとめて網で囲い、野生動物の進入を防ぎ、イノシシに植えた木の苗などを食い荒らされる被害を防ぎます。

 

自然学校にとってもラッキーな変化だと思いました。

 

なぜなら、網の外から見れば動物が入ってこれない仕組みになりますが、内から見れば、網を破るかくぐるかして、乗り越えない限り外には出れない仕組みになるからです。

 

子供たちにも、やんちゃ坊主がいるでしょうから、遠足や自然体験などで、囲いがあれば外に出れないですし(もちろん目の届くところで自然体験は行いますが)今後、力を入れていく、社会福祉法人さん、知的障がい者さんの遠足などでも、この囲いがあれば、外に出てしまって山の中で迷子になってしまう、などのリスクを大幅に減らすことができます。

 

以前、鴨川の自然の家さんで、知的障害をお持ちの方が、夜間、施設から脱出して、崖のある海に入って死亡してしまうという事故がありました。県民の森でも、崖のある川沿いに子供が転落してしまうという事故があったのを記憶しています。

 

鹿野山自然学校で使わせて頂いているフィールドは、天然の窪地(白鳥峰と熊野峯の間)ちょうど、ラクダでいうとコブとコブの間にあり、そもそも崖はありません、そして、さらにその窪地を網で囲うのであれば、更に安全性は高まると、ちょっと嬉しい気持ちになりました。

 

※鹿野山は東京湾アクアラインを千葉方面に進んで、海ほたるを過ぎて海上の橋になっている区間で、右側に見える一番大きな山です。

形は、横から見たミツコブラクダそっくりで、左側(東側)から、一つ目のコブが白鳥峰、次が熊野峰、最後が春日峰で、横に広がった峰山になります。そしてラクダの背骨の部分に道が走り、道の沿線が集落になっています。

 

自然体験、屋外の遠足などは、何と言っても安全第一ですから、、

 

自然相手に100%の安全というものは、そもそも存在しませんが、見えるリスクに関しては、ひとつひとつ減らして行けるように出来ればと思います、そして、決して自然を侮ることなく、想定外の天候や状況(地震等)が発生することがあるんだということ、見えないリスクもあるんだということを、常に意識して、見えないリスクを「意識化」出来ればと思います。