歌川広重 富士三十六景「上総鹿野山」
先日は鹿野山白鳥峰に登ってきました、自由に登れる場所としては千葉県で一番標高の高い場所になります。
白鳥峰からは東京湾を挟んで北方向、北西方向が良く見えて、天気が良い時は北方向には東京タワーやスカイツリー、北西方向には丹沢や富士山も目にすることが出来ます。
この日は天気が悪くて富士山は見えなかったのですが、歌川広重が愛したアングルでパシャリと写真を撮ってきました、このアングルからの浮世絵は富士三十六景(富嶽三十六景は葛飾北斎)でも描かれている有名な構図ですよね。
鹿野山は東西に走る峰山なので、北方向、南方向で趣が随分と変わります。
ちなみに東山魁夷は全く逆方向に心を打たれたようで、、次に続きます。
東山魁夷「残照」
こちらは白鳥峰から少し下山して、南方向をみた景色です。
房総の丘陵地帯が続き、この丘陵地帯は「九十久谷」と呼ばれます。
そう、このアングルは東山魁夷の「残照」の構図です、この作品で東山魁夷は日展の特選を取り、日本画家の名家として飛躍していきます。
残照の中央にある山は、八ヶ岳をイメージしたものだと思われ、東山魁夷の想像上の山で、実際には存在しない山であることが下の写真からも分かります。
鹿野山から見た北西方向の景色、南方向の景色、どちらも文人墨客に愛され、その後の人生は飛躍を見せています。
今こそ、マザー牧場やゴルフ場などレジャー施設で有名な鹿野山ですが、元々は(今でも)白鳥神社や神野寺などからなる信仰の山、霊山として今でも参拝道は残っています。
やっぱり御利益のある山なんでしょう、ここはきっと。
皆さまも、興味のあるアングルを見つけて見ませんか?
私からのリクエストは、、私の一番好きなアングルは、実は北でも南でもなく上!!
鹿野山は関東有数の天体スポット、月が出ていない夜なら天の川も良く見えます。
自分でも写真を撮ってみたのですが、やっぱり高感度カメラじゃないと天の川は上手に撮れないようで、肉眼でははっきり見える天の川も、普通のカメラでは撮れませんでした。
どなたか、天体愛好家の方、鹿野山から撮った天の川を撮ってくださーい、そしたらこのHPで紹介させてください!
私も御利益を願って、ここでオネガイしておきます(笑)